1. 概要
PV Entry Level Recycling Lineは、Stokkermill Solarシリーズのエントリーモデルとして位置づけられるソリューションです。使用済み太陽光発電パネルのリサイクル事業を開始したい事業者様に向けて設計された、初期導入に最適な高品質でリーズナブルな装置で、同時に高い商業価値を持つ回収材料の生成を実現します。
本設備は2つの主要な目的を追求します。第一に、フレーム分離装置によるアルミニウムフレームの除去とその後の有価物化です。第二に、ガラス混入を完全に排除したEVA/バックシートの回収です。後者は、優れた収益性と今後さらなる拡大が見込まれる市場性を備えた高付加価値材料です。
本システムの技術的な狙いは、迅速かつ効率的に処理する事により、有価物をより効果的に回収することにあります。
2. ライン構成
本設備は、2台の主要機械で構成される連続ラインとして設計されています:
● フレーム分離装置:投入工程において、太陽光パネルからアルミニウムフレームを機械的に除去する専用モジュールです。
● Stokkermill DLS デラミネーター:バックシートからガラスを機械的に分離する先進の処理ユニットです。赤外線加熱システムとすクレーピング動作を組み合わせることで、ガラス残渣を含ないEVA/バックシートの生成を実現します。
3. 加工サイクル
加工プロセスは、以下の2つの主要フェーズで構成され、順次実施されます:
● フェーズ1 — フレーム除去とアルミニウム回収:太陽光モジュールは、アルミフレームを装着した状態でラインに投入されます。最初のステップはフレーム分離で、フレームを機械的に取り外し、後続工程への準備を行う必須工程です。この工程により、アルミニウムの回収と即時の有価物化が可能となり、異物混入を最小限に抑えた明確な分離を実現します。
● フェーズ2 — 自動剥離:フレームを除去したパネルは、Stokkermill DLSデラミネーターへ搬送されます。本ユニットは、コンベヤベルトによって投入材料を自動的に Stokkermill DLS デラミネーターに投入し、以下のステップで構成されます:
● 投入:入力材料は、専用コンベヤベルト上に配置・搬送されます。
● 処理:赤外線照射システムが、 EVA/バックシート層を軟化させます。この的確な熱処理により、ガラス残渣の付着力を大幅に低下させると同時に、材料の溶融を防ぐ制御された温度で作動します。
● 分離と排出:除去されたガラス片は回収され、個別に保管されます。同時に、EVA/バックシートが排出セクションから回収され、ガラスとバックシートが分離された状態で回収されます。
4. 回収物・アウトプット
加工サイクルの完了時、本設備からは分離された2つの材料フローを回収することができます:
● EVA/バックシート(ガラスなし):本システムの主要アウトプットです。バックシートはガラスなし、無傷の状態で回収され、有価物としてリサイクル性を向上します。
● 回収ガラス:個別に回収され、専用のリサイクル・回収ルートへの引き渡し準備が整った状態です。

5. プロセスフロー図
プロセスフロー:フレーム付きPVパネル → フレーム分離装置 → DLSデラミネーター → EVA/バックシート
6. ラインの主な技術仕様
7. 運用上のメリット
● 初期投資(CAPEX)の抑制:大規模プラットフォームと比較して初期投資を抑えられるため、コンパクトかつ専用の設備を通じて太陽光パネルリサイクル事業を開始するための理想的なソリューションです。
● 高付加価値なアウトプット:主要製品(ガラスを含まないEVA/バックシート)は、高い収益性を保証します。
● 環境・作業安全性:加工プロセス全体がライン内に完結しているため、粉塵やガラス片が周囲の作業環境に飛散するリスクをゼロに抑えます。
● 有害排出物なし:熱処理はEVAポリマーの軟化のみに厳密に限定されており、溶融点への到達を回避し、有害な排気の発生を防ぎます。
● 高純度の回収物:本システムは、明確な機械的分離と処理済み材料(バックシートとガラス)の分別回収を保証します。
● 拡張性:本設備は拡張可能な基盤を提供し、将来的な処理量の増加に対応するため、Solar DelaminationまたはSolar Automaticシステムへの統合・技術アップグレードが可能です。





















